エロ漫画は写真中心のエロ本とは違ったエロ文化として人気がありました。
昔はなかなか「エロ本」を手にするのが難しく、夜になると中からライトアップされ、それによって初めて中が見れるというタイプの自動販売機などで「エロ本」が販売されていたものです。
後はかなり歳を取ったおばあさんが一人でやっている本屋などで買うしかありませんでした。
当然の事ながら自動販売機の中に並んでいる「エロ本」は表紙だけで判断しなければならず、「写真タイプのエロ本」は、なかなかリスクの高い買い物でした。
なぜなら当時は一冊が一人の「ヌード女優」のみという構成も多かった事から、ハズレを引いてしまうと一冊丸々そのハズレ女優のみとなってしまうからです。
「女子高生〇〇」みたいな見出しになっていて、表紙の写真は離れた位置から引いて撮った「セーラー服」を着た女性、しかし実際に手に取ってみると「おばさんがセーラー服を着ている」という、かなり無理のある女子高生ものなどに幾度となく騙されたものです。
何故しっかり見て買わないのか??
という疑問が沸くと思います。
当時はエロ本を購入する姿を見られたら学校中で噂になってしまう可能性がありました。
なので、購入の瞬間を誰にも見られずに終了させなければなかなかったのです。
そんな環境下なうえに割と交通量の多いところに設置された自動販売機も多く、しかも夜になって内側から電気が点いて、やっと中が見えるという様な自動販売機。
当然、しっかりと掃除がされていたりする訳でもないので表面のアクリル板は曇っていて中の本はしっかりと見えないですし、本が落下してくる時に鳴り響く
「ガンッ!!」
という音が決して小さい訳でないので、一か八かで選んでボタンを押し、早々に本を取って逃げる様に帰って来なければならないのでした。
エロ本の種類
エロ本を大別すると「写真中心」「エロ漫画・劇画」「小説」に分かれます。
さらにそこから細分化されて各ジャンルが構成されている感じでしょうか。
コンテンツがこれだけ充実しているのも人間のエロパワーの凄さと言えますね。
写真中心のエロ本
視覚情報を最大限に活かすのが「写真中心」のエロ本です。
グラビア的なものから無修正物(当時は外人かおばちゃんがほとんど)まであり、基本的には1冊が一人のエロ本女優というスタイルでした。
エロ本かどうかのスレスレだった若年層向けの「BOMB」や「DUNK」「momoco」、やや過激になって「べっぴん」や「デラべっぴん」「ザ・シュガー」など、その後に徐々に投稿物が増えてきて「投稿写真」「アクションカメラ」や「ニャン2倶楽部」「熱烈投稿」あたりが当時の若者のシコりネタになっていました。
この中高生時代に影響を受けたエロ雑誌から各ジャンルに分岐していきます
自分の場合は「投稿物」にリアリズムを感じて完全に投稿系のジャンルに走っていきました。
綺麗なグラビアヌードに惹かれた人はずっとそっちの方向性(綺麗めなスレンダーAV女優)に進んでいきましたし、デブ系好きやロリ系好き、またはSM系好きなども生まれてきます。
やはりこの多感な時期に一番影響を受けたものがその後の性癖を形成していくと言えますね。
そして、その偏った性癖の男性と付き合った女性がこれまた偏った性癖を植え付けられるといった感じでしょうか?
エロジャンルは男性の物がほとんどで、女性はそういった物を見たくないという態度を取らなければならない様な時代という事もあり、まだ女性はエロな物に触れる機会は少ない時代でした。
まあ、今の時代で言えば女性もアダルト動画も簡単に視聴できますし、レディースコミックやアダルト同人誌にも触れる機会が多いので、昔の男性並みに自分で自ら性癖を形成できる様になっていると思います。
リアリズムを追求すると盗撮系やハメ撮り系になっていく
「盗撮」や「ハメ撮り」は最初に見た時には衝撃的でしたね!
当時は時代的に本物ばかりでしたので尚の事すごい物が多かった気がします。
カメラの性能がそれほど高くなかった時代なので雑誌のサイズまで引き伸ばしても鮮明に見える為には高級な一眼レフカメラが必要だったので、ハメ撮りなんかは一眼レフカメラで撮りながらというなかなかハードな状況で撮ったものが多かったですね。
それを毎月編集部に送ってるのですから、どうやってハメ撮りまで許す人を毎月何人も見つけているのだろう?という感じでした。
黒棒の目線で顔は完全には分からない様にはなっていましたが、編集部の人達は顔もアソコも丸見えのものを山ほど見てきたはずですから、ある意味仕事上の特権ですね。
そんな写真を毎月送り続けていた常連の写真家達は、出版社から多少の掲載料は貰えるとしても、現像代やホテル代、またはお金を払って撮らせてもらったりしている場合は完全なる赤字なはずなのですが、恐らく自己満足と承認欲求を満たすことで精神的には黒字になっていたんでしょうね。
盗撮系も一眼レフカメラを使っての盗撮ですから、小型の高性能カメラを使う今よりも遥かに見つかるリスクも高く、そんな危険を冒してまで毎月出版社に写真を送り続けていたのですから大したものですね。
お陰で読者の我々はノーリスクで色んな人のハメ撮りや民家覗き(風呂・トイレ・セックス)などを見れたのですからありがたい限りです。
そしてこのリアリズムの対極にあったのがエロ小説でした
エロ小説は、いきなり小説にハマっていくというよりも、雑誌に掲載されている文章での性の告白やエロ体験談などを読んで想像を搔き立てられ、文章から脳内で映像を作り出すということに興奮を覚えたのが最初だったりしたはずです。
代表的なものは雑誌「BOMB」に掲載されていた「パンツの穴」
映画「パンツの穴」でデビューしたという今となっては想像もつかない様なギャップのデビューを果たした菊池桃子ですが、この映画の元となったのが雑誌「BOMB(ボム)」の人気コーナーだった告白コラム集「パンツの穴」です。
とにかく匿名なのを良い事に、若かりし中高生の変態君達(男だけじゃなく女も投稿していた)による性体験や変態行為の告白が面白かったですね。
ピアノを弾いている音楽の先生のパンツをピアノの下から覗き見した話しや、学校の和式トイレで憧れの先生や女子生徒のアソコを覗いた話し、女子生徒のオナニーを目撃してその場で何発も射精した話しや、初めてセックスをした時の話し、または隣の姉の部屋から聞こえるオナニーの声に、つい家族だと思いつつも姉の声で射精してしまった話…などなど。
生々しい描写も素晴らしかったのですが、何と言っても発信側からは聞いてもらいたくて仕方がないという気持ちが伝わってきて、読者側としては人の性体験を読みたくて仕方がない気持ち。
この需要と供給のバランスが完璧で、物凄い人気になっていたコーナーでした。
初めて「女性器」を見て触った話しを読んでは、まだ見ぬ生の「女性器」を想像したり、年上女性に筆おろししてもらった描写を読んでは身近にいる綺麗な年上のお姉さんとのセックスを想像したりしたものです。
この流れが好きな人は、そのままエロ小説系の道へと進んでいったと思われます。
少年漫画のちょいエロ系から派生したのがエロ漫画派。現在の同人誌など。
昔の少年雑誌には割とエロ描写が多い作品も多く、代表的なものとしては「やるっきゃ騎士(ナイト)」や「みんなあげちゃう」「まいっちんぐマチコ先生」「oh!透明人間」などがありました。
まあ具体的な性行為は無いものの、単に可愛いキャラの全裸が描いてあるだけで小中学生としては十分に興奮材料だったものです。
このエロ漫画というジャンル、ある意味「エロ小説」と「漫画」の融合みたいなもので想像力の幅は広がり、最も理想的なキャラクターにどんなエロな事もさせられるという自由度もある事からこのジャンルにハマる人も多かったですね。
この流れが現在の「アダルト同人誌」となり、様々な画のタッチやキャラクター構成、そこに自由なストーリーを組み合わせれば無限のコンテンツを生み出す事ができるのが魅力ですね。
さらに現代ではAIも使えるので、実写に近いクオリティで作る事もできますし、また手書きだからこその良さもあるので、幅広く楽しめるのがエロ漫画のよいところですね。
